日本語学校の皆さん、4月生の申請、お疲れ様でした。
どこの日本語学校でも、ちょうど2018年度4月生の申請を終えたところでしょう。
果たして今度はどれくらいの許可率でしょうか。

この間の10月生ではかなり厳しい数字が出たようで、入管の締め付けがあるんじゃないかと噂されるほどでした。
留学生30万人計画を目指しガンガン留学生を受け入れているようですが、面白いデータを見つけました。
これです↓。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001196143

これは2017年6月末の法務省の統計データですが、このうち「国籍・地域別 在留資格(在留目的)別 在留外国人」のExcelを開いて在留資格を確認すると、在留資格「留学」で在留している外国人の数が291,164人、すぐ下の「…総在留外国人」は291,227人となっています。
これは何を表しているんでしょうか?
数字をこのまま考えれば日本に「留学」の資格で在留する外国人の数だと思うのですが、そうなると、6月末の段階で既に29万人を突破しているということです。
でもって、これまでの留学生増を踏まえて考えれば今年の7月生、10月生の段階で軽く30万人を超えていることが予想されます。

一方、JASSOの↓統計では、

http://www.jasso.go.jp/about/statistics/intl_student/data2016.html

これって、平成28年のデータでしょ?これではまだまだの感じがしますし、第一、法務省の「留学」資格で在留している外国人との数が合いません。
この差は何でしょうか?
一体、どういう調査の仕方をしているのでしょうか?
…って、別に問い合わせてまで確認するモチベーションはありませんので、ぜひご関心のある方は調べてみてください。
ただ、もし法務省の統計が純粋に、日本国内に在留する外国人留学生の数を表しているとするなら、前回の10月生の許可率が低くなった理屈も何となく理解できます。
世間ではまだ騒いでませんが、

もしかして、日本国内の留学生の数が30万人を超えちゃったんじゃないでしょうか?



私は日本語教育業界に関わって、もう20年になります。
外国人留学生の取り巻く環境は社会事情によって日々、変化していくのが普通です。その昔には、日本語教育能力検定試験の勉強をすれば必ず目にすると思いますが「上海事件」というのがありました。当時、まだ私は学生で、新聞奨学生をしている頃でした。朝刊を配り終わって専売所で新聞を読んでいて目にした覚えがあります。
日本語教育振興協会の認定と審査の杜撰さが非難され日本留学の基準が非常に厳しくなった時代です。
その後、バブル経済が崩壊し上海事件の8年後、私が日本語学校で教え始めるのですが、次の波は2003年に来ました。
外国人犯罪キャンペーンと留学生10万人計画の達成から入管が思い切り締め付けに入ったのです。その時の大混乱は今でも思い出します。日本語教師を何人もクビにせざるを得ず、また、倒産した日本語学校の話も数知れず聞きました。

当時、新世紀エヴァンゲリオンというアニメが流行っていました(って今も流行ってる?)。それが大好きで日本留学した留学生(当時は就学生)もいたほどです。そのアニメのお話の中に、ファースト・インパクトセカンド・インパクトというのが出てきます。ファースト・インパクトというのは、月生成時に起きた隕石の巨大衝突を表すようで、セカンド・インパクトというのは、その次、2番目の全地球規模の大災害を指すそうです…ってあまり軽く説明するとファンの方に怒られそうなので、ご関心のある方はお調べください。
ともかく、1回目のすごい災害をファースト・インパクト、2回目をセカンド・インパクトと呼ぶことから、留学生30万人計画が行われてより、私(と仲間内で)はひそかに「上海事件」をファースト・インパクト、2003年の中央教育審議会の答申「新たな留学生政策の展開について」をセカンド・インパクトと呼び、次に訪れる「サード・インパクトはいつか?」と論じあったりしています(笑)。
…って、アニメの中でも、サード・インパクトを巡ってお話が展開していきます(笑)。

  1988年 ファースト・インパクト「上海事件」
  2003年 セカンド・インパクト「新たな留学生政策の展開」
  20××年 サード・インパクト …


そう。
いずれサード・インパクトは来ると見ている日本語学校も数多くあるでしょう。
しかし、そのほとんどは2020年の東京オリンピック以降だという認識ではないでしょうか?
でも、前回の10月生の許可率と、前述の統計を見る限り、今度の2018年4月生をめぐる許可率は何かありそうな気がします。それは「サード・インパクト」と呼ぶには相応しくないほど小さい何かかもしれません。しかし、私のような「セカンド・インパクト世代」の日本語教師なら当時の破局的状況を知っているかと思います。入管の、政府の、ちょっとした政策変更で大混乱を来す「インパクト」。


さぁ、どうでしょうか。
4月生の発表っていつでしたっけ?




サード・インパクト!!